どうも、哀歌です。
今回は、中小企業診断士の試験や登録に関する制度の改正についての紹介です。
2022年4月1日から施行される今回の改正にあたって、大きなポイントは4つ。
実務補習以外にも、受験生にとっての受験料の変更があるとのことなので、その内容について早速見てみましょう。
中小企業診断士試験の受験手数料の改定
新型コロナウイルス感染症対策のために、最近の試験では大きな会場で試験を受けることも多いですよね。
そんな大規模会場を使用するにあたっての経費が増大しているとのことで、来年度から受験料が増加するようです。
詳しい金額はと言いますと、
①1次試験の受験手数料
現在:13,000 円 → 改正案:14,500 円
②2次試験の受験手数料
現在:17,200 円 → 改正案:17,800 円
という変更が予定されているようです。
中小企業支援法施行令第3条に「三万二千三百円を超えない範囲内において実費を勘案して経済産業省令で定める額とする。」
とあるため、その上限額に設定したようです。
一次試験は1,500円の費用増加となるので、ちょっとお財布が痛むところですが、
新型コロナウイルスの感染対策を考えると、仕方がないのかなとも思います。
インターンシップ型実務補習の新設
試験合格後の実務補習にて、インターンシップ型の新たな実務補習が始まるようです。
「経験豊富なベテラン中小企業診断士による診断助言業務の現場に随行し、診断手法やノウハウ等の指導を受ける「インターンシップ型」の実務補習を新たに創設する。」
との記載がありました。
受験生の身である私には実務補習に関しては詳細には分かりません。
ただインターンシップというのは、企業等入社前に労働を体験するプログラムのことですよね。
つまり、今までの5~6人でグループを作って行う実務補習ではなく、より少人数な場合でも行えるような新しい実務補習ということでしょうか?
これについては、今後の情報を待つしかないですね。
現行実務補習の対象企業数の見直し
登録実務補習機関が行う現行の実務補習(グループ学習型)における「診断又は助言を行う対象中小企業者数」について、より丁寧に実践的なカリキュラム構成のもとで実務を学べるよう「3社以上」を「2社以上」に改定を行うこととする。
とあります。
中小企業診断協会が主催する実務補習は、1社5日間か、3社15日間のスケジュールですよね。
これが「2社以上」に改定されるとなると、例えば「1社7日間」「1社8日間」で、15日間の実務補習を経験し中小企業診断士として登録をすることが可能となるのでしょうか?
先輩診断士に実務補習について質問したことがありますが、
「スケジュールがしんどい」
「睡眠時間を削って資料を作成していた」
「深夜までメンバーとweb会議を行っていた」
など、スケジュールに関する苦労話が多かったです。
これが、上記のようなスケジュールになるのであれば、現状の問題点が改善されると共に、
診断を行う企業様へも質の高い提案が行えるのではないでしょうか?
あとは実務補習のスケジュールがどうなるかが気になりますね。
会社に勤めている人は、「有給休暇を何日消化すればいいのだろうか?」と気になる人も少なくないはず。
おそらく、夏の実務補習から新しい制度の対象になりそうなので、こちらも今後の情報をチェックですね。
公示に係る官報掲載の見直し
中小企業診断士として登録された時は、官報に掲載される!!
受験生である自分も、そんな話を聞いたことがありますが、今後はホームページの掲載でもよいことに見直されるようです。
中小企業診断士の新規登録や消除等に係る公示方法については、現行制度では官報掲載により行う必要があるが、中小企業庁ホームページへの掲載による方法でも差し支えないよう規定の見直しを行い、公示手続きの迅速化や利便性の向上を図ることとする。
自分の名前が載った官報は絶対に買って大切に取っておこう!
と思っていたのですが、この経験ができなくなってしまうとなると、ちょっと寂しくなりますね。
終わりに
今回は中小企業診断士の試験や登録に関する制度の改正についてまとめてみました。
パブリックコメントの募集は終了していますが、今回掲載した内容はこちらに記載してあります。
受験生は勿論、合格後の活動に関しても大きな変更がなされるようなので、今後の情報はチェックしておきたいところですね。
本日も最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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