脳科学の視点で書かれた、最強の学習方法!
学生の頃にもっと効率よく勉強ができていたらなぁ、と思うことはありませんか?
現在、社会人として自己研鑽の取り組む人も、もっと勉強の質を上げたいと思う方も多いかもしれません。
そんな最強の勉強法を、脳科学の視点で「奇跡の強化学習」として紹介した一冊が本書です。
脳科学者として有名な茂木健一郎さんが子供の頃から実践していた勉強法について、集中力の持続や暗記に関する知識、技術がまとめられています。
これから勉強しようとしている人も、本書を読めば最強の勉強術が獲得できます!
今回は、本書で紹介されていた極意3つをご紹介します。
脳が喜ぶドーパミンを分泌する!
茂木先生曰く、
脳は、ある物質をとった後、脳の中で報酬を表す物質が放出されると強化する、と述べています。
そして物質というのが、ドーパミンです。
このドーパミンの分泌を促進させることによって、強化学習により脳が強化されます。
端的に言えば、達成感を覚えることが脳によって良いということです。
そんなこと言われてももう若くないし……、と思われる方もいるかもしれませんが、
脳科学的な見地から、境遇や年齢、正確に関係なく脳は飛躍的な成長を遂げる可能性を秘めている、です。
勉強し、学習するということは、脳の老化を防ぎいつまでも若々しくいられるということですね。
勿論、これまで勉強とは無縁だった人は興味がある分野の本を読むなど挑戦してみると、それだけで脳には良い影響を与えます。
しかし、勉強を継続している人にとっては「今更達成感と言われても……」ということもあるかもしれません。
そんな方にお勧めなのが、次の極意です。
タイムプレッシャーをかけて脳に負荷をかける
問題集や過去問に取り組んでいると、段々と慣れが生じ、飽きが生まれてきます。
そういう状況で有効なのが、タイムプレッシャー(=時間の制限)を設けることです。
つまり、これまで20分で解いていた問題を、15分や10分で解くということ。
そんなの無理だろ! と思われるかもしれませんが、実際時間制限を作られると人間の集中力が増します。
以前に紹介した、読んだら忘れない読書術のレビューでも紹介しましたが、15分で本を読む時には、開始と終了の5分間の「初頭努力」と「終末努力」が働き、記憶への定着力が高いです。
そのため、解き慣れた問題でも時間制限をかけることによって、より脳が活性化され強化学習が働き始めます。
勿論、到底不可能な時間の制限をかけても仕方がないので、達成できるかどうかのギリギリの時間制限を設けると効果的ですね。
では、その集中力を持続するにはどうすればいいのか。
それが、3つ目の極意です。
瞬間集中法で勉強を強化!脳に回路ができれば勝手に身体が動いてくれる!
集中力を培う上で大事な要素は以下の三つ
①速さー作業のスピードを極限まで速くする
②分量ーとにかく圧倒的な作業量をこなす
③没入感ー周囲の雑音が入らないほど夢中になる
です。
先程のタイムプレッシャーを設けることと関連しますが、たくさんの問題量を短い時間でこなそうとすると一気に集中力が上がります。
また暗記に関しては、脳の扁桃核と海馬を活用すると効果が上がります。簡単に言えば、
①繰り返し学習すること
②感情が動いてワクワクするようなこと
は、長期的に記憶がいじされます。
②は普段の勉強ではなかなか難しいかもしれませんが、①については隙間時間を活用して覚えたい内容を繰り返し目にすることで達成できます。
なので、通勤途中、トイレ休憩、仕事の休憩時間などを使って、繰り返し記憶に定着させたい内容を目にする機会を増やすと、それだけで暗記力が上がります!
決して難しい技法を使っているわけではないので、是非活用していきたいですね。
終わりに
インターネットは効率的な勉強法がいくつも紹介されておりますが、本書は脳科学的な視点でしっかりと、分かりやすく解説がされているので、非常に読みやすかったです。
学習することは今までの自分と違う自分になること! という一文がとても心に響きました。
今からでも効果的な勉強法を取り入れてはいかがでしょうか?
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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