どうも、哀歌です。
今回は令和3年の事例Ⅱ試験の再現回答を公開します。
全事例の得点開示請求の結果は、過去のの記事にて公開しております。
結果は「41点」
解き終えた直後は「どうにか立ち回れたかなぁ」と思っておりましたが、今改めて回答を見てみると41点という点数通りの回答だなぁと反省することが多いです。
自分も含め、今年度の試験に臨む受験生の参考になればと思いますので、二次試験の勉強に役立ててください。
第1問
設問
回答
S ①フランチャイズ方式による販売網の広さ②地元産大豆を使った豆腐 W ノウハウがなく自社の受注用サイトが作れていないこと O ①自宅での食事にこだわりと持つ家庭の増加②置き配需要の増加 T ①新型コロナウイルス感染症のまん延②全国展開の豆腐ECサイト
当時考えたこと・反省
【強み】
豆腐の移動販売を行うフランチャイズ形式を行ってるのか、珍しい。デモンストレーションとか頑張ってやってるし、これは強みかな
それに、製法や原材料にこだわるのは、毎年強みとして挙げられること多いし、これも強みだろう。
【弱み】
新型コロナウイルスの蔓延で人的接触を避けつつある中、他社がネット販売を行ってるのにB社にはそのノウハウがないから、これは弱みだろう。
【機会】
需要の増加や市場の動きなど、外部環境に関するものはこれくらいだ。B社の売上増加のチャンスにもなるだろうから、これが機会かな。
【脅威】
とうとう新型コロナウイルスが与件文に関わってきたか。色んなイベントが中止になったりしてるから、これは無条件で脅威かな。
他にも、自社サイトのノウハウがない中で全国展開している豆腐ECサイトが多いみたいだなぁ、これで顧客取られるかもしれないし脅威だろうな。
以上が当時考えたことですが、以降が反省となります。少々長いです。
【強み】
②の原材料や製法にこだわる点は評価されているのでいいとは思いますが、①のフランチャイズ方式による販売網の広さって、強みとして拡大解釈してる気がしますね。
与件文には「手作り豆腐セット」など、強みとして明確に書かれている部分があったりしますので、これは失敗したかなと思います。
【弱み】
自社受注サイトのノウハウがないことは間違ってないと思いますが、できれば多面的に回答したかったですね。
今読み返してみると、「主婦層の顧客が少ないという課題」と与件文に書いてあるので、こっちを書くべきだったかなと猛省です。
【機会】
これらは問題ないかと思います。文字数的にも要素を多面的に書くのも難しかったですよね。
【脅威】
新型コロナウイルスの蔓延、という単語で条件反射のように書いてしまいましたが、これは大失敗だったかなと思います。
書くべきだったのは「新型コロナウイルスの蔓延によって起きた影響」を具体的に書くべきだったと思うので、試食の自粛や戸別訪問減少などを書くべきでした。
また、全国展開の豆腐ECサイトって与件文に脅威として書かれてないですよねこれ……。
この問題に関しては、全然加点されていなかったと思います。
第2問
設問
回答
自宅での食事にこだわりを持つ若年層に対し、季節の変わり豆腐やX市とのコラボ商品を販売する。IMによるテキストでのやり取りを行い、商品の宣伝やX市の魅力を訴求し売上の向上とX市の活性化を図る。 (文字数:95)
当時考えたこと・反省
助言せよ、という設問だから、誰に+何+どのように+効果、っていう形で書くのがいいだろう。
【機会】にあった、自宅での食事にこだわりを持つ層の増加はここで使えそうかな。
販売する商品に関しては、豆腐を販売するのは勿論だけど、X市とコラボさせて地域の活性化に繋げたらベストだろうな。
若者はIMを活用してるって書いてあったし、ここでIMを使って訴求しよう。
と判断したのですが、今読み返してみると恥ずかしくて穴があったら入りたいレベルです(笑)
自分の回答を見てお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、X市とのコラボって何だよ!!!
ここで気づきました、自分は第5段落の内容を完全に読み間違えてますね……。
過去問では地域活性化が問われることが多かったので書いてしまいましたが、これは全然だめでしたね、完全にやらかしました大爆死です。
あとターゲット層についてですが、「自宅での食事にこだわりを持つ」の部分はいいですが、「若年層」にまで絞ってしまったら、設問文にある「地元産大豆の魅力を全国に伝える」が叶わないですよね。
振り返ってみて分かりました、全然だめです、本当に全然だめ。
第3問
設問
回答
(a)①必要に応じた冷蔵ボックスの供給②受注や支払方法の策定と宣伝③置き配に適した新商品の開発 (文字数:44) (b)①電話による商品の商品の宣伝②代金の回収の徹底③定期的な連絡を行い顧客との関係性の強化 (文字数:43)
当時考えたこと・反省
ランチャイジー……フランチャイザー……?
どっちがどっちだ?
やばい、これを間違えたら30点が吹っ飛ぶ……。
けど、こういう時は落ち着いて、与件文に書いてあることもあるはず……ああ、あったあった。最初に想定したのと間違ってない。
フランチャイザーはフランチャイジーの販売行動を指揮したりするポジションなわけだから、冷蔵ボックスの準備は必要なはず、与件文にも書いてあった。
あとは宣伝と商品開発くらいかな?
けど高齢者っていうのが引っかかる。ネットでの決済はできないだろうから、金銭の受払はルール決めておかないと混乱するのでは?
フランチャイジーの取り組みは、高齢者に対しては電話で対応してたから定期的に連絡をして宣伝したり、関係性強化して継続的に販売することか?
それにしても、置き配って料金の回収はどうやってんだ?
と色々考えました。
過去問ではなかなか見かけない問題だったので、結構混乱したことを覚えています。
頭をフル回転して、実際自分が置き配を利用した時のイメージをしてました。
結果的には、そこまで悪くない回答ができたんじゃないかなぁと思います。
それにしても、置き配に適した新商品というのは大分苦しい回答ですね、置き配に適した商品って何だろう……(笑)
第4問
設問
回答
地元産大豆を使用した商品について、使い捨て容器を活用し、合う調味料をセットにして置き配して試食してもらい、味の感想をもらい顧客ニーズを収集する。ニーズに沿った商品の開発を行い売上の向上を図る。 (文字数:96)
当時考えたこと・反省
助言系の問題だから、誰に+何を+どのように+効果を意識した回答をしよう。
誰に、に関しては「主婦層の顧客獲得をめざし」って設問に書いてあるので、ここは省略してよさそう。
事例Ⅱは第一問のSWOT分析を使うことが多いから、ここの強みを使って回答しよう。
コロナウイルスの蔓延で置き配需要が増えてきてるわけだから、この辺も使ってみるか。
製品戦略ってあるし、どうにかニーズを収集して新製品開発をしたいところだけど、フランチャイジーが使っていた使い捨て容器を利用することはできないだろうか?
この辺を意識して回答を作ってみるか。
というのが試験中思ったことなのですが、
移動販売を行おうとしてるのに、使い捨て容器を活用して置き配で試食、ってどうにも訳分からんことをしてますね試験中の自分。
そして、試験が終わって数日経った後に気付いたんですよね、与件文冒頭にある「小京都の面影を残している」「人気を博す和菓子店」の記載の部分を一切使っていないことに。
試験当日は精神的に超緊張状態で気づきませんでしたが、何でこんなこと書いてあったんだろう、と今になって思います。
おそらくこの設問で使うべきだった要素ですよね。
試験作成者が期待していたことは、和菓子店とコラボして商品開発して主婦層に宣伝する、ということが求められていたのでしょう。
反省点だらけです、本当に。
終わりに
今回は事例Ⅱの再現答案を公開しました。
実際の点数は42点。
こうして振り返ってみると、納得の点数ではあると思いますし、自分の弱点となってしまったなと悔しい思いが強いです。
今年度、きっちり自分の弱みを克服して合格を掴み取ってやります!
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