中小企業診断士「企業経営理論」の隙間を埋める補足知識②

未分類

どうも、哀歌です。

本日も一次試験、企業経営理論の得点アップに繋がる……かもしれない、知識の隙間を埋めるような内容の記事となっております。

先日の記事にも書きましたが、企業経営理論の問題を解いていると、

「誰、この人?」

「何この言葉?」

など、勉強を継続していても対応できない言葉が登場したりしますよね。

これらを全て網羅することは非常に困難ですし、一次試験本番でもきっと見たこともない人物名や言葉に遭遇するかと思います。

そんな状況を防ぐ可能性を僅かでも減らすために、今回も二つの用語を取り上げてみました!

ダイナミック・ケイパビリティ

コア・コンピタンスやケイパビリティは企業経営理論に頻出用語ですが、以下のような問題はいかがでしょうか?

ダイナミック・ケイパビリティとは「市場や顧客のニーズ等の変化に適応し、組織を柔軟に変革させる力」のことであり、デイヴィッド・J・ティースによればSensing(感知)、Seizing(補足)、Supporting(支援)の3つの能力に分類される。

〇か×か。

正解は×です。

ダイナミック・ケイパビリティは、Sensing(感知)、Seizing(補足)、Transforming(変革)の3つに分類されます。

「いや、そんなこと知らねーよ!」
「デイヴィッド・J・ティースって誰だ!?」

と思われる方も多くいらっしゃると思います。

仰る通りかと思います(笑)

ですが、このような問題が本番で出題されたらラッキーですよね!

選択肢を一つ削ることができるかもしれませんし、正解の選択肢であれば得点を稼ぐこともできます。

一次試験まで時間ないから説明はいらん! という方は次の問題へ飛んでください。

もうちょっと知りたい、という方向けに、以下に簡単な解説を記載しておきますね。

新たな経営戦略論「ダイナミック・ケイパビリティ」について

カリフォルニア大学のデイヴィッド・J・ティースによって提唱された経営戦略論のことで、「ものづくり白書2020」でも取り上げられました。

この中で、「環境や状況が激しく変化する中で、企業がその変化に対応して自己を変革する能力」と説明されており、Sensing(感知)、Seizing(補足)、Transforming(変革)の3つの能力に分類できるとしています。

・Sensing(感知)

顧客ニーズの変化や競合他社の動向といった環境を観察、分析して、起こりうる脅威や機会を察知する能力のこと。

・Seizing(補足)

企業が保有している経営資源を活用、応用し競争力を獲得する能力のこと

・Transforming(変革)

組織構造を変革させたり、資産活用のために社内規則の整備など、競争力を持続させ、組織を変容させる能力のこと。

簡単ですが、ダイナミック・ケイパビリティの説明については以上です。

アンダーマイニング現象

早速問題です。

アンダーマイニング現象とは、外発的モチベーションが働いている時に報酬が与えられると、タスクそのものへの興味が減ってしまうという現象のこと。

〇か×か。

答えは×であり、外発的モチベーションではなく、内発的なモチベーションが働いている時ですね。

「アンダーマイニング現象って何よ??」

と思われた方も勿論いらっしゃると思いますが、割と本試験でも引っ掛け問題として出題されそうな問題かなと思ったりします。

「はいはい、アンダーマイニング現象は内発的モチベーションが働いている時ね、分かった分かった」

という点でご満足された方は、以上で本記事の内容は終了です!

ありがとうございました!

いやいや、もうちょっと詳しく教えてよ、という方のために、簡単な解説を以下にまとめましたのでご覧ください。

モチベーション理論のアンダーマイニング現象について

アンダーマイニング現象は「過正当化効果」とも呼ばれます。

社員のやる気を引き出すための「外発的動機付け」と「内発的動機付け」について簡単に復習しておくと、

外発的動機付け……他人から与えられる評価や報酬により意欲向上を図るもの

内発的動機付け……好奇心や興味を持って自らやろうと行動を起こすもの

でしたよね。

アンダーマイニング現象とは、内発的動機付けが働いている状態で、報酬や評価を与えられるとモチベーションが低下するという現象です。

簡単に言えば、自分からやる気になってる社員を更にやる気にさせようと報酬を用意するとやる気をなくす、ということです。

「え、報酬もらえたらもっとやる気になるけど!?」

という方もいらっしゃるかと思いますが、報酬を与えるにしてもタイミングが重要になるということです。

内発的動機付けが働いて仕事をしている社員に対して報酬を与えようとすると、社員にとって「やりがい」だった目的が「報酬」に変化してしまい、やる気が減少します

また、人間は自発的に行動したいという欲求を持っています。

それなのに報酬や罰が用意されてしまうと、外的な要因によってコントロールされて「やらされている感」が出てしまうというわけです。

以上が簡単なアンダーマイニング現象の説明になります。

反対の効果として、他人から褒められたり、期待されたりするとやる気が出る「エンハンシング効果」というのもありますが、長くなるのでここまでにしておきます(笑)

終わりに

前回の記事でも書きましたが、企業経営理論の本試験では見たこともない人物の名前が言葉が出てきます。

今回の記事が皆さんの得点アップに繋がればいいなぁ、と思っております。

1ミリも出題されなかったら、ごめんなさい!

それでは、本日も最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました