神奈川在住の診断士が”協会選び”で迷い抜いた話
どうも、八木です。
今回は主に東京都、神奈川県にお住いの方向けの内容になります。
中小企業診断士の試験に合格すると、次に待ち受けているのが協会選びです。
多くの合格者は登録前に協会へ入会するため、実務補習や実務従事と並行してこの問題に向き合うことになります。
私が住んでいるのは神奈川県横浜市です。それでも第一候補として考えていたのは、神奈川協会ではなく東京協会のどこかの支部でした。
東京協会は全国最大規模の協会であり、会員数の多さから交流・情報収集・仕事の獲得といった面でメリットが大きいと感じていたからです。そこにプラスして、神奈川県中小企業診断士協会(以下、神奈川協会)にも入るかどうかを検討する、というのが私のスタート地点でした。
「東京協会のどの支部にするか」「神奈川協会にも入るべきか」。
この記事では、悩み抜いた末に東京協会・城東支部を選ぶまでの過程をそのままお伝えします。同じように協会選びで迷っている方の参考になれば幸いです。
仕組みの整理

まず前提として、東京協会と神奈川協会それぞれの仕組みを整理しておきます。
東京協会は支部制を採用しており、入会時にどこか一つの支部を選ぶ必要があります。
現在、東京協会には中央・城東・城西・城北・城南・三多摩の6つの支部があり、それぞれ活動エリアや雰囲気、研究会の種類などが異なります。
他の支部の研究会やプロコンに参加できるケースも多いですが、自分が所属する支部が活動の中心になることは間違いありません。どの支部を選ぶかは、自分のホームグラウンドを決める選択といえます。
一方、神奈川協会は東京協会と同時に加入することができます。
つまり「東京協会の城東支部に入りながら、神奈川協会にも入る」という選択が可能です。神奈川在住であれば両方に籍を置くという選択肢があることを、私はこの時期に初めて知りました。
ただし当然ながら、会費や活動の負担はそれぞれにかかります。二つの協会に入るということは、コストも時間もシンプルに増えるということは頭に入れておく必要があります。
この二点、つまり「東京協会は支部を一つしか選べない」「神奈川協会は東京協会と併用できる」は、協会選びを考える上での基本的な前提です。知らずに悩んでいると、そもそも選択肢の全体像が見えないまま判断することになってしまいます。
情報収集したのに、むしろ混乱した

仕組みは理解できた。では実際にどの支部を選べばいいのか。そこからが本当に悩ましいところでした。
そこでまず情報収集の場として活用したのが、東京協会のスプリングフォーラムと、神奈川協会のスプリングシンポジウムです。
どちらも毎年春に開催されるイベントで、新たに診断士登録を目指す合格者向けに協会の紹介や先輩診断士との交流の場が設けられています。合格者にとっては協会の雰囲気を肌で感じられる貴重な機会です。
実際に参加してみると、多くの先輩診断士から話を聞くことができました。好意的な声としては、「若手を応援してくれる風土がある」「先生と呼ばず、みんなさん付けでフラットに接してくれる」「とにかく居心地がいい」といったものが印象に残っています。
一方で、協会や支部によってはシビアな側面もあるという話も耳にしました。具体的な内容についてはここでは控えますが、人間関係や組織の構造に関わる部分で「合う・合わない」がはっきりと出る世界だということは、複数の方から共通して聞かれた話でした。
好意的な意見も、厳しい意見も、どちらも嘘ではないのだと思います。ただ、それぞれの方の経験や立場によって見え方が違う。結果として、情報収集すればするほど「正解はどこにあるのか」がわからなくなっていきました。
自分なりの判断軸
情報収集の結果、むしろ混乱してしまった私が最終的にたどり着いたのは、「どう情報を受け取るか」という判断軸を自分なりに持つことでした。
まず意識したのは、「多くの人が共通して言っていることは真実として受け取る」というフィルターです。
協会や支部に対する意見は、話す人によって大きく異なります。
同じ支部について「最高だった」と言う人もいれば、「自分には合わなかった」と言う人もいる。こうした賛否が分かれる意見は、その方個人の経験や相性によるところが大きく、そのまま鵜呑みにするのは危険だと感じました。
一方で、立場も経歴も異なる複数の人が口を揃えて言うことには、一定の普遍性があると考えました。賛否が分かれる部分は「人による」として保留し、共通して語られることを事実のベースラインとして置く。それだけで情報の受け取り方がずいぶん整理されました。
もう一つ意識したのは、「東京協会の各支部については、説明会や懇親会に実際に足を運んで自分の感覚で判断する」ということです。
東京協会の各支部は、それぞれ個別の説明会や懇親会を開催しています。そこに参加することで、雰囲気や集まっている人たちの様子を直接確認することができます。
どれだけ口コミや評判を調べても、「この人たちと一緒に活動したいか」という感覚は、実際に会ってみないとわかりません。
特に独立を目指す立場であれば、協会での人間関係が仕事にも直結してきます。であれば、自分の目と耳で確かめることが何より大切だと考えました。
この二つのフィルターを持ったことで、ようやく自分なりの判断ができるようになっていきました。
東京協会城東支部に入会を決めました

そうして最終的に選んだのが、東京協会・城東支部です。
決め手は雰囲気でした。
私はあまり固い雰囲気が得意ではないのですが、城東支部の説明会や懇親会に参加したとき、先輩診断士の方々がとてもフレンドリーで親しみやすかったのが印象的でした。
「若手を応援する風土がある」という説明も、実際の場の空気感と一致していて、「ここなら自分に合いそうだ」と素直に思えました。
もう一つ気になっていたのがアクセスです。城東支部のエリアは墨田・江東・足立・葛飾・江戸川といった東東京のエリアが中心で、神奈川県横浜市からだと正直アクセスが楽とは言えません。
ただ、説明会で「支部活動や部会の多くは都内のアクセスしやすい場所で行われる」と聞き、それならば移動も大きな障壁にはならないと判断しました。
神奈川協会については、最終的に入会しないことにしました。二つの協会を掛け持ちすることへの魅力も感じていましたが、まずは一つの協会でしっかり活動の基盤を作ることを優先しようと考えた結果です。
おわりに
さて、実はここまでの話で登場した「協会」は、東京協会と神奈川協会の二つだけです。
ところが診断士の世界には、これとは別にもう一つの組織が存在しています。
東京では墨田区や大田区など区ごとに、神奈川では神奈川県や横浜市・川崎市ごとに、それぞれ独自の中小企業診断士会が設けられているのです。私自身、試験合格後にその存在を初めて知り、「まだそんな選択肢があったのか」と少なからず驚きました。
実はこの区会・士会の存在も、協会選びの結論をさらに迷わせる要因の一つになっていました。
この「診断士会」については、次回の記事で詳しくお伝えしたいと思います。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。


