どうも、哀歌です。
今回は、一次試験の企業経営理論の隙間を埋める補足知識、として2つの言葉を紹介しようと思います。
企業経営理論の勉強を継続し、いざ問題を解いてみようとすると、
「……ハーシー? ブランチャード?? 誰? この人達の名前、勉強してて見たことないけど……」
というように、試験範囲が広い分、今まで見たことがない学者の名前が用語が登場することがあるかと思います。
そんな事態はなかなか避けられないかと思いますが、今回はそんな隙間をちょっとは埋められる、あまり目にすることの少ない用語を紹介しようと思います。
これが本試験に出たらラッキー! 程度に軽くまとめましたので、試験勉強の合間に軽く眺めてもらえたら幸いです。
OODAループ<ウーダループ>について
さて、突然ですがここで問題です。
PDCAサイクルと対比されるものとして、OODAループがある。
これは、Observe、Orient、Decide、Actの頭文字を取ったもので、意思決定プロセスの一つである。
この答えは、〇か、×か。
さて、このような問題が本試験で出題された場合、皆さんはどのように回答しますか?
「OODAループなんて見たことないけど、まぁありそうだから〇じゃね?」
「OODAループなんて見たことないけど、引っかけっぽいから×じゃね?」
言葉自体を知らなければ、選択肢を消せるか否かは完全に運です。
というわけで、正解ですが、
正解は〇です!
OODAループというのは実際に存在する、意思決定プロセスの一つです。
ここまでお読みいただいただけでも、一つ知識が増えましたので、本試験に出たら選択肢の正誤判断ができると思います。
もうこれだけでいいや、と思われた方は、この先の説明は無視して次の用語を見てやってください!
PDCAサイクルとは何が違う?
PDCAサイクルについては、企業経営理論を勉強されている受験生の方はご存じかと思います。
Plan=計画
D=実行
Check=評価
Action=改善
でしたね?
一方の、OODAループについては、
Observe=観察
Orient=情勢判断
Decide=意思決定
Act=行動
となっています。
OODAループとは、アメリカ海兵隊のジョン・ボイド大佐が提唱した理論であり、ひっきりなしに状況が変わる現場での意思決定のプロセスです。
このため、じっくり計画を作成してからその後の評価、改善に繋げるPDCAサイクルとは異なり、目まぐるしく事態が動く環境にて効果を発揮する意思決定プロセスです。
非常にざっくりとした説明になりますが、OODAサイクルについての説明はこちらで終わります。
もっとがっつり説明してもよいのですが、あくまで一次試験での知識を埋める補足としてですので、これくらいの知識があれば出題されても正確な判断ができると思います!
では次にいってみましょう!
EPRGプロファイルについて
さて、問題です!
S.パールミュッターは、多国籍企業の現地子会社に対する本社の志向形態を4つに分類した「EPRGプロファイル」を提示したが、これは本国志向型、現地志向型、地域志向型、世界志向型の4つである。
〇か×か?
「S.パールミュッターって誰? EPRGプロファイルって何? RPG? ゲームのジャンル?」
と思う方もいらっしゃるかと思います。
ただし、こんな問題ですら企業経営理論の本試験では登場してもおかしくないですね。
というわけで、もうさっさと解答です。
答えは〇です!
これが実際の本試験で出たらラッキーですね!
「もうこれだけ知れたからいいや!」って方は、このままブラウザを閉じてしまってください!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
EPRGプロファイルの4つの分類
せっかくだからもうちょっと知りたいぜ! って方向けに、もう少しだけ補足説明をしようと思います。
企業のグローバル化の発展段階について本国志向型、現地志向型、地域志向型、世界志向型に分類しました。
本国志向型は、意思決定の権限を本社に集中させて子会社に指示命令を行う形態で、多国籍企業が最初に実施しやすい経営体制です。
現地志向型は、経営資源と権限を現地の子会社に移譲し、財務や研究開発などの主要な意思決定は本社主導で行います。
地域志向型は、アジア圏などそれぞれの地域ごとに統一した経営を目指すため、地域統括本部などを設置して、経営の意思決定を移譲します。
世界志向型は、経営資源をグローバルに共有して、本国と他の関連会社が全社的に統合された理想形を具現化する志向にある企業のこと。ディズニーランドがそうですね。
どうでしょう、各説明を入れ替えて惑わせる問題が出そうじゃないですか?
終わりに
今回は一次試験受験生をちょっとだけ支援するような内容にしてみました。
一次試験まで2か月を切りました。
企業経営理論の広い試験範囲の中で、ちょっとした知識不足を補うことができれば幸いです。
実際の本試験で出題されたらラッキーですね!
出題されなくても、怒らないでください……。
それでは今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
コメント