どうも、哀歌です。
日商簿記2級を持っていると中小企業診断士の財務・会計の試験が楽になるの?
日商簿記2級を取得してから、中小企業診断士の試験勉強を始めようかな?
今回はそんな疑問をテーマにしたいと思います。
私も日商簿記2級を持っています。
この状態で、一切財務会計の勉強をせずに本試験を受けたら何点取れるのか、という体験を行いましたので、それについてもまとめてみようと思います。
日商簿記2級を取らず、中小企業診断士の財務・会計の勉強に集中しよう。
先に結論からお伝えします。
わざわざ日商簿記2級を取る必要はありません。
理由は、日商簿記2級を取得するためにかける時間を、中小企業診断士の一次試験の勉強に充てた方が遥かに効率的だからです。
また、中小企業診断士の財務・会計の試験範囲は非常に広く、WACCやCAPMの問題など日商簿記2級ではカバーできていない論点も多々あります。
であれば、横道に逸れず中小企業診断士の財務・会計の勉強に全集中した方がよいと思います。
一切勉強せずに財務・会計の試験を受けてみた
一次試験を多年度で合格しようと計画していました。
なので、一年目は財務・会計を合格するつもりがなかったので、過去問もほとんど見ずに財務・会計の本試験に挑戦してみました。
結果、点数は52点。
不合格ではありましたが、実際試験受けた時の感触としては
「この問題、勉強したことあるなー……けど思い出せないな。でもきちんと勉強すれば財務・会計は余裕じゃないか?」
という感じです。
よし、来年は財務・会計を得点源にしようと思い、勉強を始めました。
財務・会計の二年目の点数
二年目は「企業経営理論・運営管理・財務会計・中小企業経営政策」の4科目で合格点を取ればよかったので、過去問周回を中心にみっちり勉強してきました。
結果、点数は72点。
80点くらい取って得点源にしたいと思っていたのですが、個人的にはちょっと微妙な結果に終わりました。
日商簿記2級は二次試験で活きるのか?
では二次試験の事例4では日商簿記2級の有無は関係があるでしょうか。
結論から言うと、正直微妙な気がします。
理由としては、
・キャッシュフロー計算書
・NPV
・意思決定会計
・本格的なCVPの問題
これらに対応できないからです。
CVPに関しては日商簿記2級の工業簿記の方で触れると思いますが、これだけでは二次試験の問題には太刀打ちできないと思います。
日商簿記2級の合格率は変動が凄まじい
もう1点、日商簿記2級を目指すべきではない理由として、合格率の変動が凄まじいことが挙げられます。
詳細はこちら
実は自分の受験歴は
第141回の合格率11.8%で不合格
第142回の合格率14.8%で合格
です。
不合格になった時は、あと4点で合格だったので非常に悔しい思いをしました。
ただ、受験回によっては30%を超えるような回もあるので、出題される問題の難易度によって合否の結果が大きく左右されます。
これもまた、日商簿記2級をお勧めしない理由の一つです。
不合格になった時、日商簿記が嫌いになりました。
中小企業診断士 財務・会計の勉強に集中しよう
日商簿記2級を持っていても、一切勉強しなければ52点
その後、財務・会計の勉強をみっちりやりましたが、72点しか取れていません。
つまり、日商簿記2級を取得している効果はあまり大きくないのでは、と思います。
むしろ、中小企業診断士の財務・会計の勉強に特化していた方が、もっと短時間で高得点を取れる可能性があると思います。
勿論、資格を所有していれば勉強がしやすくなるとは思いますが、わざわざ遠回りする必要はないです。
このご時世、youtubeなどでいくらでも知識のインプットが可能だと思いますので、問題集や過去問でアウトプットを行い、分からなければ情報を検索してインプットするを繰り返す。
これが合格の黄金手順であり、一番の近道だと思います。
終わりに
今回は、一切勉強せずに本試験に挑戦した自分の経験を交えて記事をまとめました。
中小企業診断士、財務・会計で合格点を取るのであれば、過去問や市販の問題集、テキストを使い、
それに特化した勉強法で臨むのが一番だと思います。
次回は、建設業経理士の資格は中小企業診断士試験に有利なのか、ということもお伝えしようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント