中小企業診断士「企業経営理論」合格のコツ

未分類

どうも、哀歌です。

今回は、迫ってきた一次試験、企業経営理論のこれからの勉強法と試験での合格点のもぎ取り方についてご紹介したいと思います。

企業経営理論は今後の二次試験にも絡んでくる科目になる他、合格率の変動が激しい科目になるので、効率良く学んでいく必要があります。

概要の他、実際に自分が試験当日にどう立ち回ったか、も合わせてご紹介したいと思います。

企業経営理論の概要

企業経営理論は大きく分けて以下の3つのテーマに分類されます。

「経営戦略論」「組織論」「マーケティング論」

更に試験案内では、

「経営戦略論」

1. 経営計画と経営管理
2. 企業戦略
3. 成長戦略
4. 経営資源戦略
5. 競争戦略
6. 技術経営(MOT)
7. 国際経営(グローバル戦略)
8. 企業の社会的責任(CSR)
9. その他経営戦略論に関する事項

「組織論」

1. 経営組織の形態と構造
2. 経営組織の運営
3. 人的資源管理
4. その他組織論に関する事項

「マーケティング論」

1. マーケティングの基礎概念
2. マーケティング計画の市場調査
3. 消費者行動
4. 製品計画
5. 製品開発
6. 価格計画
7. 流通チャネルと物流
8. プロモーション
9. 応用マーケティング
10. その他マーケティング論に関する事項

企業が所有する「人・モノ・金」という経営資源について、どのような戦略で企業の経営を行っていくかということを勉強する科目になります。
この経営資源については、二次試験の事例Ⅰで非常に大きく関わってくる要素となってくるので、しっかりと学習したいところです。

合格率の推移

年度ごとに合格率をまとめてみました。
ここ数年は合格率が前年度よりも上昇を見せていますが、いつ難易度が跳ね上がるか分かりません。
ただ、しっかり学習しておき、後に紹介する本番での攻略法を実践すれば合格点の確保は難しくないでしょう。

出題の傾向

出題パターンは大きく分けて2つ。
①短めの問題文を読んで選択肢を選ばせる問題
②長い問題文を読んで選択肢を選ばせる問題

以上の2つです。

理解を問う問題に関しては、とにかく学習を繰り返すことで知識定着を図る必要がありますが、
設問文や選択肢の文章量が多い問題は非常に厄介です。

そのため、この長文問題に対抗するためのコツを皆さんに伝授したいと思います。

選択肢を粘り強く一つずつ潰していく消去法で攻略!

企業経営理論の試験は、昼休憩が終わった後の一発目。

経済学と財務・会計が終わって頭が疲弊している中、お昼ご飯も食べて眠くなり始める頃。
そんな中で受験生に襲い掛かってくる長文の設問や選択肢は、見ているだけで圧倒され、ごっそりとモチベーションを削ってきます。

私も実際、設問文や選択肢の文章を読んでいて絶望感に襲われました。
しかし、ここを乗り越えなければ合格点の取得は夢のまた夢。
諦めずに食い下がり、一つずつ選択肢を潰していくことでほとんどの問題に正解することができました。

それでは去年の問題を例に、実際に選択肢の潰し方をご紹介しましょう。

さてこの問題。

選択肢の文章量が多いので嫌になってきますよね……。

ただ、クチコミに関しては馴染みがあるので、最初の選択肢である「ア」が多分正解っぽい、と考えられる人は多いでしょう。
では他の選択肢で迷った場合にどうするべきか。
以降の選択肢を順に見ていきましょう。

「すべての参加者が活発に発言するように誘導するべきである」
→いやいや、発言せずに話を聞きたいだけ、って人もいるでしょう。すべてってのは言い過ぎじゃない?

基本的に選択肢の中で「すべて」など断定的な言葉があるものは疑った方がいいです。

続いてウ

「地理、職業などの社会的要因を軸に参加者が結びつくことが特徴である」
→SNSではむしろ趣味とか好みで繋がることが多くない?

実際にSNSをやっている人は分かるかと思いますが、設問文のようなことを特徴とするのは言い過ぎですね。

最後にエ

「企業が発信する広告の方が全般的に信頼できる」
→え、そうかな? むしろ広告って短所が目立たないように長所を前面に出してるでしょ。

「全般的に」というのが危険ワードですね。これも冷静に読んでみると違うということが分かります。


では、次は少し難しい問題。

これも選択肢の文章のボリュームがあってうんざりしますね……。
何でこんな問題作るんだ……と嘆きたくなりますが、諦めずに一つずつ潰していきましょう。

では選択肢ア

「紙媒体の広告は、これらの世代に対して、製品やサービスの認知率や購入率の点でほとんど影響を与えない」
→世代によってはネット広告を目にすることが多いってことはあるだろうけど、紙媒体の広告が影響を与えないってことないよね

「ほとんど」という単語もいかにも怪しいですよね。ざっと読んでみて、随分自信満々に言ってるなぁ、という文章は疑ってかかりましょう。

「広告の表記に反して販売数量や販売時間の制限を行ったとしても、広告製品が実際に店舗で販売されている場合には、規制の対象とならない」
→制限があっても店舗で販売されていれば問題ないかどうかってことか……。うーん、どっちだろうな、一旦保留にしておこう。

例外に関する問題ですが、自分は自信を持ってこの選択肢を消せなかったので一旦保留としました。

選択肢ウ

「ACジャパンによる公共広告の広告主には、業界団体や企業が含まれる」
→ACジャパンのことなんて知らないな……。業界団体や企業が広告主に含まれるのか? うーん……考えて分かるものでもないな、保留。

これについても保留です。知っているか、知らないか、の問題ですし、これも保留。

選択肢エ

「有料形態のペイド・パブリシティは、企業が情報を管理することができるため、消費者にとっての信頼性は広告よりも低くなる」
→信頼性は広告よりも低くなる、なんて言えるかな? 無料の方が信頼性が低くなりそうなもんだけどなぁ。

自身を持って選択肢を消したわけではないですが、多分違うだろうこれ、ということで選択肢から除外。

ここまでできれば、あとは2択。正解する確率は50%まで跳ね上がりました。
あとはこの2つの選択肢について、どちらが怪しいかを入念に考えて消していけばいいですね。

そこで改めて選択肢イを考えてみましょう。

店舗で超高級ステーキが100g、100円で販売されるという広告があったとしましょう。
そして実際にお店に行って買おうとしたら、
「残念、じつは販売時間は16時59分から17時00分の1分間だけでした!」
なんて言われたら、どうでしょう?
まず間違いなく炎上するでしょうね、そんなお店(笑)

というわけで、きっとウが答えだろうということでマークしました。

合格点を取る勉強法

以上のように、選択肢の中から妥当性の高いものを選ぶ必要があります。
逆にいえば、妥当でない選択肢を削っていくことが求められてきます。
本番では、頭が疲れを見せ始め、眠気が漂う中で文章を読み込んでいくのはとても大変ですが、文章量に圧倒されずに少しずつ文章を読んでいきましょう。

また、過去問を周回することで試験独特の言い回しに慣れることも非常に重要です。
繰り返し過去問を解いていくと、「すべて」「全般的に」といった断定的な単語を使っているものが怪しいな、と思える感覚も持てるようになってきます。

これを繰り返していけば対応力も自然と付いてくるはずです。

終わりに

今回は一次試験、企業経営理論で合格点を取るコツを紹介しました。

本番、きっと文章量に圧倒されることになると思いますが、諦めずに文章を追っていけば正解に辿り着けるはずです。

一次試験突破を目指して、頑張ってください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました