どうも、哀歌です。
今回は、中小企業診断士一次試験、職務特性モデルについて今の自分のお仕事と絡めながらご紹介したいと思います。
テキストや試験問題だけで学習をするとなかなか頭に入りにくいかと思いますが、実際のお仕事と絡めて学習すると読みやすいかなと思いましたので、受験生の方の参考になれば幸いです。
それでは早速いってみましょう。
職務特性モデルとは
心理学者のハックマンさんと、経営学者のオルダムさんが提唱した理論で、
「仕事が面白いとモチベーションが上がるけど、それってどんな特徴があんの?」
というのを5つの特性に分類したものです。
その5つの特性とは
①技術多様性(色々が技術が必要になるお仕事)
②タスク完結性(お仕事の最初から最後まで把握している)
③タスク重要性(他の人にとって重要なお仕事か)
④自律性(自分のやり方でお仕事が進められるか)
⑤フィードバック(直接仕事の成果の反応がもらえるかどうか)
となります。
それでは今の自分のお仕事に軽く触れつつ、5つの特性にあてはまっているのかどうかを確認してみます。
自分のお仕事
今勤めている会社は建設業の会社で、業務内容としてはデータ入力作業が中心です。
具体的に言うと、
工事の仕事を取ってきた営業さんが工事に関する情報、予算の数字などを書類で回してくる。
書類を受け取った自分が工事のデータを入力し、請負金や予算を入力します。
自分が入力した予算の数字に沿って、経理が各工事の原価や請負金の入金の処理などを行います。
これが、自分の業務の概要です。
若干オチが読めてしまうかもしれませんが、順に確かめてみましょう。
技術多様性
まず、自分の仕事が様々な技術を必要するものなのかどうか。
主に行っているのはデータ入力となるので、強いてあげるならPCスキル、タイピングスキルくらいでしょうか。
いやいや、建設業に関する特別な知識が必要なのでは? と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、各建設現場の情報については、現場の方や営業の方しか正確な取引条件を把握していません。
なので仮に間違った内容だとしても、そのまま入力処理を行うことは多々あります。
正直いって、ある程度のPCの操作ができれば誰でもできる仕事ですし、時々自分の仕事を振り返っています。
技術多様性については当てはまりませんね。
タスク完結性
それではタスク完結性はどうでしょうか。
データ入力「だけ」に関しては、自分一人で完結します。
ですが、先述の通り、各建設現場の情報は営業さん達しか正確に把握していない為、仕事の入り口が間違っているとそのまま進んでしまいます。
そして予算の数字についてですが、この数字に基づいて請求書等を処理するのは経理になります。
その処理を自分は把握することができる権限を持っていないため、
「この予算の数字、おかしくない?」
と確認を求められることもあります。
ただ、自分には何をもって予算の数字がおかしいのか分からないので、言われるがままに確認するしかありません。
なので、自分一人で仕事が完結しないことを考えると、タスク完結性もあてはまらないです。
タスク重要性
自分の仕事が他の人にとって重要かどうか、はいかがでしょうか。
実際に他の部署に確認を取ったわけではないので正確には分かりませんが、少なくとも重要ではないような気がしてなりません(笑)
予算の数字の入力は重要なのでは? と思われた方もいらっしゃるでしょうか。
ですが、あくまで予算は予算です。
実際の金額が予算を超えたとしても、多少であれば無視されて処理が進みます。
……という事実を知った時、「あれ? 自分の入力するデータって意味ある??」と首を傾げたことがあります。
また、自分に回ってくる書類については複数名の承認を経た上で自分の元へ回ってきます。
しかし、内容が間違っているにも関わらず、承認者はほとんど見ずに押印するという状況。
勿論こちらから指摘して修正してもらいますが、事態は特に改善しません。
自分の入力するデータ、重要なんだろうか……?
というわけでタスク重要性もあてはまらない……としていいでしょう(笑)
自律性
自分のやり方で仕事を進められるかどうか。
残念ながらデータ入力のお仕事です。
決められた場所に、書類に書かれていることを、正確に入力するだけです。
自律性も何もありません。
これは自分の仕事だけでなく、事務仕事や内勤仕事と言われる多くの仕事にあてはまると思いますが、
多くの仕事が他の部署に紐づいていることが多々あるので、自分の裁量で手順などを変更すると他部署に影響を及ぼします。
それでも強引に変更しようとすると、反発されることは確実だと思います。
例えば営業さんだったり、プロジェクトチームに参加するリーダーやメンバーであれば、ある程度裁量が与えられると思いますが、事務仕事はあまり自律性はないですね。
フィードバック
最後にフィードバック。
自分がこなした業務に対して、目に見える成果が見えるか、または他社から自分の業務に対する反応があるかどうか。
営業さんであれば、自分の仕事に対して売上など分かりやすい数字が結果として可視化されますが、事務仕事は特にそういうことがありません。
むしろ、評価が加点方式となる営業さんと異なり、事務仕事は正確に処理して当たり前という減点方式の評価基準となることが多いですね。
たくさん書類を処理したからといって特別達成感はないですし、他社から自分の仕事の意見がくるとすれば、
「ここの入力間違ってない?」という内容がほとんどです。
というわけで、フィードバックについてもあてはまらないという結論といたします。
終わりに
結果、主観的な感想が多かったですが、今の自分の仕事は5つの特性にあてはまりませんでした。
そりゃー仕事へのモチベーションなんて上がらないのは当然です。
自分の仕事を工夫しながら、楽しみつつも頑張ろう! なんて思っていた時期もちょっとはありましたが、そんな熱意もとっくに喪失しました(笑)
このような仕事を何年もやってきたわけですので、将来的にも危機感を覚えます。
なので、中小企業診断士の資格を取って、独立して、頑張ろう! と決意して日々頑張っている次第です(笑)
というわけで、今回は職務特性モデルについてご紹介しました。
今回の自分の話が、勉強の際に少しでも役に立ったのであれば幸いです。
それでは今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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