どうも、哀歌です。
今回は二次試験の事例Ⅳ、経営分析について、私が昨年の試験で実践した簡単な攻略法をご紹介したいと思います。
得点開示請求を行い、事例Ⅳは52点でした。
合格点に達してはいませんでしたが、NPVはボロボロ、CVPについても勘違いを犯して間違えるという惨憺たる結果。
それでもこの点数を取れたということは、経営分析についてはしっかりと得点を確保していたという証拠だと思いますので、事例Ⅳの最初に立ち向かう経営分析についてどのように立ち回っていたかをご紹介いたします。
前提として、収益性、効率性、安全性から経営指標を一つずつ抜粋
念のため、選び出す経営指標についての前提についても記載しておきます。
事例Ⅳの勉強が進んでいる方は、初手の経営分析についてのピックアップ基準は、上記のように収益性、効率性、安全性から一つずつ選ぶということは頭に入っているかと思います。
これについては私も同意見です。
特にここに異論を挟みたいわけでもないので、ここはさらっと流します。
ただし、昨年度の試験から選ぶ指標が4つに増えましたね。
これに関しては、
・棚卸資産回転率はいいけど有形固定資産回転率が悪い
・売上高総利益率はいいけど売上高営業利益率が悪い
といった柔軟な対応が求められるかと思います。
ただ、私も含め受験生が困ることとしては、経営指標がたくさんありすぎて大変、ということだと思います。
そこで私は、最初の段階で使用する経営指標は予め絞っておきました。
使う経営指標はせいぜい10個です。
これだけであれば暗記するのも大変ではないですし、試験本番でも迷うことがなくなるかと思います。
収益性について

収益性については、
①売上高総利益率
②売上高営業利益率
③売上高経常利益率
以上、三点しか使っていませんでした。
売上高当期純利益率は一度も使ったことがありません。
理由として、収益性に問題があるとすれば、
①売上原価が高すぎて収益性が悪化
②本業の売上が落ち込んでいて収益性が悪化
③他人資本の利息が重すぎて収益性が悪化
の3パターンくらいしかないだろうな、と思っているからです。
逆に、優れているパターンとしては、上記の例の真逆のことが与件文に書かれていることなので、あとはそこから判断すればいいかなと思います。
効率性について
効率性については、
①棚卸資産回転率
②有形固定資産回転率
の2つだけでしか意識していません。
勉強を始めた当初、もう二つの候補として「売上債権回転率」「仕入債務回転率」を考えていましたが、やめました。
何故なら、売上債権回転率と仕入債務回転率が良い、あるいは悪いという内容が書かれている与件文を見たことがほとんどないからです。
また、売上債権回転率が良い、仕入債務回転率が良い、ということが果たしてD社にとって優れている点になりうるのかどうかというのもちょっと疑問に思ったことがあったので、候補から外しました。
勿論、今年の試験で露骨に与件文に根拠として書かれていれば話は別ですが、そうでない限りは早々に候補から外します。
安全性について

安全性については、
①負債比率
②自己資本比率
の2つを想定しました。
勿論、「流動比率」や「当座比率」、「固定比率」なども候補にはあるのですが、これらもあまり出てこないので優先順位はかなり下げていました。
ただし、過去に設備投資をする際に長期借入金ではなく、短期借入金を使って資金調達をした例がありましたので、あの問題に関しては「固定長期適合率」を使用するべきなのかなぁとは思いました。
ただ、上記の例もなかなかに珍しい出題だったので、そこまで強く意識しなくてよさそうに思えます。
最初に計算をして、与件文から根拠を探しに行く
以上、挙げた指標の数値を計算した上で、その後に与件文から根拠となる文章を探しに行く、というのが去年の立ち回りでした。
数値の計算をした上で、優れているところ、劣っているところを把握して与件文に探しにいくと、関係がありそうな文章を拾いやすくなる、という感覚があったからです。
ただし、この方法のデメリットとしては、必要がなかった数字まで計算してしまうところにあります。
試験時間が限られている以上、関係ない指標は計算はするだけ無駄です。
ですが、去年の私は効率性より安全に得点を稼ぐ手段を取りましたので、取り組み方の一連として参考にしてください。
終わりに
あくまで去年私が取り組んだ方法の一つですので、もしこれがご自分にも合うようであれば自由にパクってください!
さて、一次試験を合格された方が猛追してきていると考えると、私もプレッシャーをビリビリ感じています。
このプレッシャーに負けず、勉強を頑張って今年度こそ絶対に合格を勝ち取ります!
それでは、本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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