中小企業診断士二次試験予備校のMMCって、一体どんな特徴がある予備校なんだろう?
どうも哀歌です。
今回はこのような疑問にお応えするため、中小企業診断士二次試験予備校、MMCさんに通った感想をまとめたいと思います。
私は今年一次試験に合格見込であると確認した直後に、MMCさんの後期プログラムから参加いたしました。
一次試験後に予備校に通う予定の人や、来年度以降の二次試験の予備校を検討されている方にとって一つの検討材料になるかと思いますので、ネットでよく見かける評判と合わせて、私が感じた特徴を伝えたいと思います。
MMCとは
中小企業診断士試験の二次試験に特化した予備校です。
直接貸会議室に通うライブ講座と、zoomを使ったアーカイブ講座に分かれており、受験生への親身で丁寧なフィードバック指導を行うことが特徴です。
各事例で高得点を取るというよりも、確実に60点を取っていくというのが指導方針です。
今年度の料金体系は以下のようになっています。
※下記料金は新規で受講される方の料金で、過去にMMCに通った経験がある人は20,000円~60,000円の割引があります。
ライブ講座 | アーカイブ講座 | |
通期パック (前期・中期・後期 第1~4回模擬試験含む (1月~9月) | 270,000円 一般教育訓練給付 制度指定講座 | 210,000円 一般教育訓練給付 制度指定講座 |
前中期パック 前期・中期 第1~2回模擬試験含む (1月~7月) | 190,000円 一般教育訓練給付 制度指定講座 | 160,000円 一般教育訓練給付 制度指定講座 |
前期 第1回模擬試験含む (1月~4月) | 120,000円 | 100,000円 |
中期 第2回模擬試験含む (4月~7月) | 120,000円 | 100,000円 |
後期 第3~4模擬試験含む (8月~9月) | 100,000円 | 80,000円 |
MMCの評判と長所
MMCに通うと事例Ⅳの実力が付く、というのは本当?
MMCさんのことを調べると、利用者の感想としてよく見かけるのが「MMCは事例Ⅳに力を入れていて、実力が付く」という評判です。
私も2022年度の二次試験で不合格になった時、もう少し事例Ⅳの実力を強化したいと思ったので、MMCへの通学を選びました。
そして後期プログラムから通い始めて感じましたが、MMCさんに通うと事例Ⅳの実力は付いたと思います!
その理由は以下の三つ
①後期プログラムから通っても、本番を想定した事例Ⅳの新規の問題が7つ解ける!
②新規の問題も、幅広いジャンルから出題されるため実力が知識が付く
③事前に配布される教材の「基本問題集」「応用財務」の問題量が豊富
①と②についてですが、一次試験が合格している見込みだと分かった直後に後期プログラムに申し込むと、以下のような学習スケジュールになります。
1.第3回MMC模擬試験
2.後期答練(事例Ⅰ~Ⅳについて、1つの事例を1日に3問集中的に解きます)
3.第4回MMC模擬試験
4.直前スパーリング2回(本試験を想定した4事例を一日で解く模擬試験のようなプログラム。1回につき3000円ほど追加料金が発生する)
そのため、事例Ⅳの新しい問題に取り組めたのは合計7つ。
更に、本試験を想定した問題なので難易度もやや高めでした。
本試験までにCVPやNPV、キャッシュフロー計算等幅広い問題に取り組めたので、自分の実力が付いたことを実感できました。
また理由の③についてですが、基本問題集は基礎的な問題をしっかり解けるように易しめの問題がまとめられていますが、応用財務については難易度がえげつなかったです!
しかも問題数が28問もあったので、これを繰り返すだけでもかなり力が付くと思います!
ただしMMCさんでは、本番の事例Ⅳで高得点を取れ! という指導はしていません。
あくまで取れる問題をしっかり解いて合格点を確保する、という方針ですので、そこは誤解されないようお願いします。
MMCが教える書き方の型が基本になる
MMCさんの大きな特徴として、独自のキーワードや切り口、回答のマトリックスというものがあります。
これは、これまでの本試験の傾向から設問で問われている内容を読み取り、それに適切なキーワードを事前に準備して、習得した回答の型にそって回答をする、というものです。
本試験が80分という限られた時間であるため、その時間の中で余計な思考をなるべく行わないようにする、というのが大きな理由です。
回答の型とキーワードを準備しておけば、時間に余裕を持って回答の記入を行うことが可能になります!
ただし、上記のような考え方や書き方が、ある程度採点の基本になってくるので、模試等ではその型に沿っていないと多少の減点が入ることがあります。
ですが、MMCさんで教えていないことを回答として使っても加点されなかったり、大きな減点になる、ということはありませんのでご安心ください。
この回答の型は同時に多面的な視点を習得することにも繋がりますので、本試験の得点アップにもなり、非常に有益だと思います。
模試だけでなく答練でも個別の添削指導がある
MMCさんの模擬試験では、予約を行った上で個別にフィードバック面談を実施しています(ZOOMを使ったweb会議)
ただ、上記で書いた後期答練でもフィードバック面談が行われます。
模擬試験のようにじっくり数十分間というわけではなく10分程度で要点をまとめたものになりますが、一週間前に解いた答練を一週間以内に採点してくれて、且つフィードバックをしてくれるのは非常にありがたいですね!
webで参加している受験生にもzoomを使ったフィードバックを行ってくれるので、かなり臨機応変に対応してくれます!
MMCの気になるところ
事例Ⅱや事例Ⅲで少し気になるところが……
ここまで良い点だけを紹介してきましたが、答練や模擬試験を受けていて事例Ⅱと事例Ⅲで少し気になった点があります。
まず事例Ⅱに関してですが、模範解答の中で「DMの活用」「IMの活用」が時々出てきます。
ただ、その問題の与件文の中にDMやIMという単語が一度も出てきていないので、与件文以外の単語を勝手に持ち出してきていいものだろうか、というのは少し気になりました。
また事例Ⅲに関しては、模範解答にて「ポカヨケ」や「カムアップシステム」という言葉も出てきており、またその単語を回答に使う設問設計がなされています。
しかし、平成28年度までの過去問をふぞろいを使って採点していた経験ですが、「ポカヨケ」や「カムアップシステム」という単語を使った再現答案を見たことがありませんでした。
上記の施策の方向性を覚えたことで、本試験で誤って使ってしまうのが怖かったので、積極的に覚えようとはしませんでした。
去年の不合格の反省から、予備校だけを妄信するつもりはなかったので、納得のいくものは積極的に取り入れ、どうしても疑問が拭えない点は取り入れずに他の回答を行うようにしていました。
このような勉強の取り組み姿勢は人それぞれかと思いますので、ご自身で色々試行錯誤されるのが最も良いと思います。
最近の合格率が不明
MMCについて調べると、高い合格率に触れているホームページが多いですが、後期から通学を始めて2022年度試験の合格率について言及されたことはありませんでした。
もしかしたら、通期で通われた際には講座冒頭に話があったのかもしれませんが、合格率の高さについて私が耳にしたことはありませんでした。
正確なデータは分かりませんが、教材の一つに使われていた合格再現答案を見てみると、合格した方の人数は特に多いわけではなかったです(合格者の答案を掲載していなかっただけかもしれませんが……)
MMCでは無料の受講相談も行っているので、直接質問してみるのもいいかもしれませんね。
2023年度の受講相談のリンクを下記に張っておきますので、気になる方は質問してみてください。
おわりに
今回は二次試験予備校のMMCさんの特徴について、個人的にまとめてみました。
予備校に通うと大きな出費がありますので、失敗したくないですよね。
是非今後の予備校選びの参考にしていただければと思います。
それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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