どうも、哀歌です。
今回は、中小企業診断士養成課程の説明会に参加し、養成課程について感じたことをまとめたいと思います。
今年、中小企業診断士の二次筆記試験に三回目に挑戦し、現在は結果待ちの状態ですが、養成課程へ進む道はどんなものだろうという興味を持ちました。
そして先週、法政大学ビジネススクールの養成課程の説明会に参加しましたので、その時に自分が感じたことを公開します。
養成課程のことを調べると、大体デメリットとして費用について書かれていることが多いので、それ以外のことを中心に触れていきたいと思います。
養成課程について
中小企業診断士として登録されるためには、二つの方法があります。
一つは、中小企業診断士一次試験、二次試験を合格した後、15日間の実務補修か、実務に従事すること。
そしてもう一つが、下記の画像の通り、中小企業診断士養成課程を修了することです。
養成課程の実施機関や大学によって、期間が費用が異なっておりますが、期間が半年~2年、約200~300万円ほどの費用が発生するという特徴があります。
※今回は養成課程の機関の紹介や、期間や費用の紹介ではないので割愛いたします。「中小企業診断士 養成課程 まとめ」などで検索すれば出てくると思います。
法政大学ビジネススクールの養成課程の特徴
今回説明会に参加した、法政大学ビジネススクールの中小企業診断士養成課程については、
通学期間 | 1年 |
学費計 | 259万円 |
ここでは、中小企業診断士の資格が得られる他、MBAの資格も得られるのが特徴です。
入学した際は大学院生ということになるので、学生という立場になりますね。
つまり、大学に通っていた時のように授業を履修して必要な単位を取得しなければ、修了したことにはなりません。
また、平日の昼間に必修の授業が組まれているため、フリーランスとして働いており時間の融通が利く方はともかく、サラリーマンの方が働きながら通学するというのはほぼ不可能でしょう。
そこまでは事前知識として持っていたので、より具体的なカリキュラム等を知りに説明会に参加しました。
その結果、私はあまり養成課程に進みたくないな、と思いました。
ただ、下記に記載する気になった点は、あくまで自分はそう感じたというだけであるため、当記事をご覧になった方には魅力的に思えることもあるかと思いますので、それらを踏まえた上で参考にしてください。
説明会で見えてきたこと
①必修の授業を履修するだけで一週間の予定が埋まる
修了に必要な単位数は大学側で定められていますが、それらを全て履修すると月曜日~土曜日の朝から夕方まで、ほぼ全て授業で埋まります。
養成課程はそもそもそういうもんだろ! というご意見ももっともなのですが、これを修了するまでほぼ毎日こなすとなると大分しんどいなぁ、と率直に感じてしまいました。
勿論、夏休みや後期の授業では多少負担が軽減するのですが、後述する別の理由によって自分の時間があまり取れなさそうで、やっぱり大変だなぁと感じました。
時間割のリンクを張っておきます。
時間割はこちら
赤くMと書かれている授業は必修となるので、ハードな日程かと思います。
②修士論文となるプロジェクトも合わせて進める必要がある
必修科目の中に、プロジェクト、というものがあります。
これがいわゆる「修士論文」に該当するもので、大きく分けて以下の二つの方向性で進めることになります。
①ビジネスプラン型
②特定ビジネス課題解決型
正直、説明会だけで聞いた話なので、内容の具体的な話までは把握しておりません。
これらについては大学のHPにテーマが掲載されているので、下記リンクからご参考ください。
プロジェクト・メソッドはこちら
毎日の授業や診断実習に加え、このプロジェクトについても自分でテーマを設定し、平行して進めていく必要があります。
上記の時間割を確認していただけた方は、「多少は空いてる時間あるじゃん!」と思われたかもしれませんが、在校生や卒業生の方の話を聞いていると、空いている時間はプロジェクトを進めたりしていた様子でした。
いやぁ……本当にタイトなスケジュールだと思います。
③プロジェクトを進めるため、夏休みなんてなさそう
上記のテーマの続きになります。
カリキュラム上、約2か月間の夏休みが設けられています。
ただ、卒業生の方のお話を聞いていると、夏休みはプロジェクトを進めていたとのことでしたので、夏休みなんてあってなさそうなものだなぁ、という印象を持ちました。
また、説明会での質問の中で、
必修の授業を落としてしまい卒業の要件を満たせなかった、ということはありましたか?
という質問がありました。
これに対する回答としては、以下の二つ。
①必修の授業を落として卒業の要件を満たせなかった、ということはない。
②ただし、カリキュラムに付いていけずに学校を辞める方はいる。
とのこと。
学校を辞められた方がどのような事情で諦めることになったのかは分かりませんが、サラリーマンの場合は会社を辞めて大きな覚悟を持って入学をされたはずです。
それでも途中で離脱するようなことがあるということは、生易しいカリキュラムではないのだということだと思います。
養成課程を修了することができなければ、多額のお金と社会的なステータスを失うことになりかねません。
④授業料以外の費用も諸々発生する
一応費用にも触れておこうと思いますが、授業料の負担が大きいということは様々なブログで触れられていますので、私はそれ以外の費用に触れたいと思います。
というのも、冷静に考えてみると、卒業するまでの費用って授業料だけじゃないよな? ということに改めて気付いたんですよね。(私が馬鹿でした……)
例えば、
①卒業までに最寄り駅まで通学する定期代
②毎日の昼食代
③授業やプロジェクトで使うため自分のパソコン
④診断実習の際に発生する交通費
など、負担する必要は多いです。
しかも、カリキュラムがタイトなため、空いている時間に副業やアルバイトをして多少お金を稼ぐ、なんてことも余程効率の良いの方でなければできないと思います。
さて、上記の費用を合わせると、入学から卒業までの費用負担はいかほどになるでしょうか……。
法政大学の養成課程は自分には合わなそう
入試の際には、そのプロジェクトに関するテーマを決め、課題や解決方法などを提出する課題があります。
正直、自分には深く掘り下げていきたいテーマは中小企業診断士活動を経て見つけていきたいと思っているので、今現在ではそこまで明確なものがないんですよね。
自分はこんなことを学びたいんだ! こんな研究がしたいんだ! という明確な気持ちを持っていなければ、授業やプロジェクトのどこかで躓くでしょう、おそらく。
なので、私は法政大学の養成課程は合わないかなぁ、と思いました。
逆に言えば、明確にやりたいことを持っていたり、自分の強みを自覚している人は、法政大学の養成課程の道を進めばメキメキ実力が付くとも思えます。
中小企業診断士として登録の他、MBAの資格も取得できますからね。
費用や通学時間を考慮し、やれそうだと思われた方は、説明会等で情報を収集し入試を受けてみるのは非常によいと思います。
かつて、養成課程は二次試験に合格できない人の逃げ道だ、なんていう意見を目にしたことがありますが、説明会に参加し卒業生の話を聞いただけでも、決してそんな後ろ向きな理由ではないことがよく分かりました。
養成課程を修了された方は、二次試験を合格して中小企業診断士になった方とは違う強みや魅力をお持ちの方々だと思います。
今後私が中小企業診断士になって、養成課程を進んだ方と知り合うことがあったら、じっくりお話を聞いてみたいです。
終わりに
今回は、法政大学の養成課程の説明会で感じたことをまとめました。
自分には法政大学の養成課程が合わないだけで、他の養成課程なら大丈夫なのでは? とも考えましたが、うーん……どうでしょうね。
そもそも、二次試験に合格すれば、養成課程のことを考える必要はないんですけどね!
現在は二次筆記試験の結果待ちの状態ですが、大丈夫大丈夫試験当日めちゃくちゃ幸運続きだったら絶対合格してると確信していますし、そう決まっています!
というわけで、本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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