予備校EBAの評判と感想【中小企業診断士試験】

中小企業診断士試験

どうも、哀歌です。

この時期、中小企業診断士の予備校選びで悩まれる方も多いと思います。

そんな方向けに、中小企業診断士試験の予備校の1つであるEBAについての評判や、実際受講した感想についてまとめたいと思います。

私は今年度、2次集中コースのライブクラスを受講しておりましたので、2次試験のことを中心に記事をまとめたいと思います。

まず、各クラスの料金や特徴、おすすめのクラスとその理由です。

EBAの2次試験対策の料金、おすすめクラスとその理由

まずはEBAの2次試験対策の受講料と、それぞれのクラスの特徴についてまとめてみます。

クラス名称価格特徴
通学クラス240,000円(税込)講義を対面形式で受講でき、過去の講義を動画で何度も閲覧できる。また、模擬試験を実際の試験会場で受験することが可能
ライブクラス220,000円(税込)講義は動画配信のみで受講し対面では受けられない。模擬試験は実際の試験会場か自宅受験か選択可能
通信クラス200,000円(税込)講義は動画配信のみで受講し対面では受けられない。模擬試験は自宅受験しか選択できない。

以上がざっくりとした違いです。

私はライブクラスで受講しておりましたが、EBAの予備校に通われるか悩んでいる方は通学クラスかライブクラスをおすすめします。

その理由として以下の三つが挙げられます。

①生で聞く講義は緊張感があり記憶に残りやすい

ライブクラスを選択していた私は生の講義を聞いていたわけではありませんが、模擬試験は予備校の試験会場で受験したため、解説講義を生で聞きました。

その時に実感したのは、動画配信とは違う空気感があり、江口先生の解説が普段以上に耳に残りました。

生で聞こうが、後で動画で見ようが、話している内容が変わるわけではありません。

しかし、実際に対面形式で講義を受けると記憶ヘの定着力が全然違いました。

関東以外にお住まいの方は通学することが難しいかと思いますが、関東県内にお住まいの方は通学クラスを検討してみてはいかがでしょうか。

②模擬試験を試験会場で受験することができる

やはり模擬試験を、多くの受験生がいる環境で受験できるというのは非常に大きいです。

自宅でもセルフ模試という形で行うことは可能ですが、本番に似た空気感の中で初見の問題に取り組むという経験は得難いものがあります。

私が選択したライブクラスでは会場受験か自宅受験か選ぶことができたので、迷わず会場受験にしました。

試験問題は同じなのだから変わらないだろう、と侮るなかれ。

本試験ではメンタルの強さが重要な要因になりますので、その予行練習として模擬試験を受けることはとても大きな意味があります!

③演習問題も本番さながらの空気で受験できる

通学クラスにしておけばよかったなぁ、とちょっと後悔してます。

何故なら、演習問題も本番と同じような形式で受験ができるからです。

問題冊子のページを破いて回答骨子をメモしながら、回答用紙に埋めていく。

破り損ねた! スペースが狭くて上手くまとめきれない! なんて、本試験でやらかしそうな失敗を事前に経験できることも大きな収穫になりますよ。

それに、演習問題の段階からこの空気感に慣れておくことは、少しでも本試験で上手く立ち回ることができる経験として活きると思います。

僅かな差が合否を分けるのが2次試験です。

この小さな経験の差が、その後の合格発表の命運を分けるのではないでしょうか。


さて、それではEBA予備校で受講するメリット、デメリット、留意点をまとめました。

EBAで2次試験対策講座を受講するメリット

①理論で語れる二次試験知識が身に付けられる

EBAの大きな特徴として、行き当たりばったりの知識ではなく、しっかりと理論に基づいた知識が得られるということです。

というのも、江口先生の試験委員の分析力が半端ではありません。

毎年中小企業診断士の試験委員が発表されますが、私を含め受験生はあまり気にする人はいないと思います。

ですが、江口先生は試験委員を分析し、彼らの著書を全て読みながら、二次試験の回答として求められる知識を受験生に提供してくれます。

江口先生が言うには

「二次試験の回答を試験委員の考え方に寄せる」

という方針で講義を行っていました。

試験委員が考える知識で回答することで得点を重ねやすくなるという考えですが、これに関しては疑いようはないかなと思います。

勿論、中小企業診断士として正しい知識ですし、試験委員の著書を引き合いに講義を行っているので非常に納得性が高いです。

私は過去に独学のみで二次試験を受験して不合格になっておりますが、江口先生の講義では独学では身に付かなかった知識ばかりで非常に楽しかったです。

事例Ⅰの戦略パターンや、事例Ⅱの回答構成にある「だなどこ」で補えていない部分など、講義を聞いていて不合格になった原因が身に染みてよく分かりました。

②成功体験を積める基本演習、本試験に近い予想問題演習や模擬試験の質が高い

江口先生ご自身がお話されていましたが、一次試験や二次試験の分析に関しては本当に半端ないと思います。

2次集中講座では各事例の講義終了後に演習問題が始まりますが、これがとても本試験に近い形になっていました。

しかも、試験委員の著書に沿った知識を講義で身に付け、それを発揮して演習問題に取り組むわけですから、少しずつ自分の回答の方向性も試験委員の考え方に寄っていきます。

また、基本演習→予想問題演習→模擬試験、という段階を踏んで難易度が上がっていき、学んだ知識を応用しながら問題を解いていくので、自分の弱点や意識していない点が浮き彫りになりますし、無意識の内に実力が付いてきます。

そのため、今年度の試験に向けて、私はほとんど本試験の過去問は解きませんでした。

元々過去問を解きまくっていてこれ以上の復習に意味がなくなっていましたが、過去問を使わなくてもEBAの演習問題を復習していた方が実力が付くと思ったからです。

実際、本試験では学んだ知識を活かして回答することができましたよ!

③模擬試験の日程が本試験日と近い

他の予備校では、模擬試験と本試験の日程が離れていることが多いですが、EBAの最後の模擬試験は本試験の2週間前でした。

実はこの模擬試験の日程も結構重要で、模擬試験での緊張感や失敗体験が抜けない内に本試験に挑戦できるので、復習した内容が本番で発揮しやすくなります。

それが重要なことなの? と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これはめちゃくちゃ重要です。

何故なら、模擬試験で意識できなかった知識や、発揮できなかった実力が自己分析できるので、本番での「やらかし」を減らせる可能性が格段に高まります。

EBAを選ぶ時の注意点

①これまでの我流の解き方を変えて予備校に合わせる必要がある

これまで独学や他校のやり方で勉強を進めてきた方にとっては注意が必要です。

講義の初めの方にも江口先生から言われますが、EBAが教える解き方に合わせる必要があります。

これについて江口先生も講義の中で、

「予備校の講義のいいところだけを吸収して、二次試験を我流で解くのはやめた方がいい。そんなことができるのであれば独学で二次試験に合格してますよね?」

と話がありました。

確かにそれもそうだよなぁ、と納得した記憶があります。

そもそも私は、独学で挑戦して不合格になり、今後どうやって勉強をしていけばいいのか分からなくなったので予備校を活用することにし、他で公開されているメソッドを一切遮断しようと思っていましたので、EBAで教わる方法に忠実に従って勉強しました。

これに関しては、勉強を重ねた時間が長ければ長いほど抵抗を覚える方が多いと思います。

予備校で学んだことのいいとこ取りをして我流でいくのか、EBAで教わることに忠実に一年間頑張るのか。

これは皆様の判断となり、私には説得して変えることができないので、慎重に判断してください。

②事例Ⅰ、事例Ⅲの設問解釈に20~25分使うのがEBA流

先の注意事項に繋がる点ですが、EBAでは設問解釈に20~25分使います。

これは、設問解釈にしっかり時間を使うことで、与件文から該当の情報を抽出しやすくする狙いがあります。

「設問解釈に時間を使いすぎだろ!」

と思われる方もいらっしゃるでしょうし、実際自分も初めはそう思いました。

ですが、予備校での演習問題や本試験を受けた経験があるからこそ、設問解釈が非常に重要だということは身に染みてよく分かりました。

実際過去問を解いていて、設問にある制約条件を見逃していたり、有益な情報を見逃したりした経験があるので、設問解釈の重要性がめっちゃ理解できました。

設問解釈にそんなに時間を使って、二次試験の問題が解けるの? と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、慣れればどうということはありません。

これはEBAで勉強すると決めたら避けて通れない解き方の方法になるので、判断材料の一つとしてください。

③事例Ⅳを捨てろ、という教え方はしていない

江口先生も話されていましたが、EBAでは事例Ⅳを捨てろ、なんて教え方はしていません。

きちんと財務分析の解き方や、事例Ⅳの知識を問われる問題も演習問題では出題されます。

他にも、セールスミックス、損益分岐点分析、デシジョンツリーの問題なども、解き方をちゃんと教えてくれます。

ただ、事例Ⅳと比較すると、事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの方が理論に基づく知識を活用して高得点を取れる可能性が高いので、毎年難易度の高いNPVの問題の解き方などに多くの時間を割いていないだけのことです。

繰り返しますが、EBAは事例Ⅳを捨てろ、なんて教え方はしていないので、その誤解だけはされないようにしてください。

EBAの良くない点

①演習や模擬試験の解説が毎回時間内に終わらない

演習や模擬試験の解説講義は、たいてい予定通りの時間に終わりません(笑)

理由は、江口先生の中小企業診断士としての実務の話など、雑談が長引くからです。

その後予定があったりすると困りますが、その雑談もなかなか面白いのであまり嫌な気分にはなりませんでした。

どちらにせよ講義の動画があとで視聴できるので、後で見返せばいいや、となります。

②江口先生のオヤジギャグに慣れる必要がある

よくない点、というわけではないですが、江口先生特有のオヤジギャグが毎回の講義で飛び交います(笑)

私自身は不快とは思いませんし、むしろ耳が慣れてきてオヤジギャグがなければ物足りなくなってきます。

むしろ、そのおかげで知識が記憶に定着しやすいということもあったので、これに関しては人それぞれですね。

③採点が遅れることがある

毎回ではありませんが、演習問題や模擬試験の採点返却が遅れることがあります。

これについては、通学コースであれば遅れることはほぼないのですが、ライブクラスでは時々発生しました。

おそらく、EBAが少数の人員で運営しているからだと思いますが、今後はできれば改善して欲しいなぁと思います。

終わりに

今回は中小企業診断士試験予備校EBAについて、自分の経験を踏まえてまとめてみました。

「それぞれの予備校の教え方に忠実に沿って勉強していけば必ず合格しますよ」

というのは江口先生の実際の言葉です。

何故なら、各々予備校は多くの合格者を輩出したメソッドを持っているから。

それでも不合格者が出てしまうのは、勉強をサボったり、予備校で教わった解法を下手にアレンジして失敗しているからかと思います。

予備校を活用するのか、しないのか。

予備校の教えを守るのか、我流にアレンジするのか。

それらは自己責任なので、私にはこれ以上のアドバイスはできません。

ただ、予備校を検討されている方は、予備校のお試し動画等でじっくり検討し、自分に合った予備校を見つけていけばいいと思います。

私の本記事が皆様の一つの判断材料になるのであれば幸いです。

それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。


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